コラム・特集

3.1 はじめに

IEハンドブック
第1部 インダストリアル・エンジニアリング機能
第3章 イングストリアル・エンジエアリング業務の効率化

3.1 はじめに

読者諸氏がこのハンド ブックの中の手法や原則を完全 に知りつくしたとして,果 たしてIEの 実務を効率的に遂行する自信がもてるだろうか ?
実務をほんの少しでも わかっている人であれば,その答は“ ノー”となるはずである。各企業間の特性―歴 史 ,イ云 承,マネジメント 方式,イングストリアル・エンジニア(IEr)の個性,企業のIEr以外のメンバーのIE手法や原則に対する知識一が千差万別であることを考えれば,“ ノー”と いう答はますます大きなものとなる。外的要因―競合企業の動向,経済情勢,物資の供給など―を考え合わせれば,まず確実に“ ノー ” となる。

では,どうすればIE業務を効率的に実施できるのだろうか? 手法や原則について知識を持っていても何の保証にもならない上,環境(外部要因と企業特性)が“ 妨害”になっているとすれば,事態はますます悲観的に見えてくる。しかし,幸いにも,企業のIErやIEプログラムの成功例も数多く,われわれに希望を持たせてくれる。

一方,実務化への連絡環,つまり,IE業務に関する数多い手法や技法と,もろもろのおそるべき環境条件との間のギャップを橋渡しする決め手については,ほとんど記述されていないようにみえる。そのかけ橋を外してしまうと,貧弱かつ消極的な手法スペシャリストの“ 技術的にどうにもならない”,あるいは,無力で頭の固い現状維持主義者の“ 私にはどうしようもない”といった言い訳が残されてしまう。

そこで,鍵となる決め手は,受け入れられ易いかあるいは実行し易く,効率的で革新的な解を引き出すような“ トータル・アプローチ”なのである.トータル・アプローチによって,各種のIE手法,尺度,モデルを有効に利用できる時期の決定,実際の組織や環境への適切な関連付けなどが可能になる。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は、多 くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則は、インダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

 

関連記事一覧

2019ものづくり公開セミナーガイド

B2Bデジタルマーケティングセミナー

ものづくり人材育成ソリューション

マーケティング分野オンラインセミナー