コラム・特集

5.1 ネットワーク・モデル : いつどこで使われるのか

IEハンドブック
第14部 インダストリアル・エンジニアリングの最適化

第5章 ネットワーク最適化

5.1 ネットワーク・モデル : いつどこで使われるのか

「ネットワーク・モデル」 の名でまとめられている線形計画法システムのグループがある。これらのシステムには,効率の良いアルゴリズムの構成が研究されている。一般的にいってネットワーク・モデルを考え出した動機は,これまでの技法を使ってはとても解けないような, 大規模問題を解く必要性からである。最初のネットワー ク・モデルは輸送モデルであり,その後物流問題を解決するために,線形計画法が広範囲に使用されるようになった。最近では,特殊な大規模システムを解くための, 有効なアルゴリズムの開発に力が置かれている。

ネットワーク・モデルは,おそらく線形計画法の中では最も重要な特殊構造であるといえよう。この章では, (1)これらのモデルの特質を考察し,(2)ネットワークを解くための手法を与え,(3)IE環境の中での応用を定式化している。

Phinips他によって,次のようなネットワーク応用の可能性が示されている。

1.全国的なチェーン店において,ある特別の製品を, 各地の倉庫から小売ルートヘ供給することが問題となる。どのような輸送計画が総輸送費用を最小化する であろうか ?

2.機械職場で一群の仕事がある機械グループに割り当てられる。どのような機械への仕事の割り当てが,この職場での総効率を最大にするだろうか?

3.給水管のネットワークで,さまさまな顧客へ何個所かのポンプ・ステーションから水を供給する。パイプの容量がわかっているとき,ステーションから顧客に対して,どのような最大流が可能か?

4.道路網に一方向の交通指示を割り当てる場合,どのような割り当てが交通の流れ,す なわち高速道路利用者数を最大にするか ?

5.トラック会社が都市間の距離テーブルを持っている。トラックの効果的なサービス・ルートを設計するために,すべての2組の都市間の最短経路と最短距離を求めることが問題である。

6.あるプロジェクトは,特定の順序で実行されねばならぬ多数の仕事で構成されているプロジェクトの責任者はプロジェクト期間を最小にするには,どのようにこれらの仕事の日程を決め調整すればよいかを決めたい。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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