コラム・特集

9.6  いくつかの将来の期待

IEハンドブック
第13部 IE技術者の定量的方法論

第9章 制御モデル

9.6 いくつかの将来の期待

制御系の発展,それゆえ制御モデルの発展と使用が, 将来生じる多くの可能な道すじがある。しかし多くの場合に,道すじはいまや次のように明らかである。

1.計算機制御系のすべての設備についての主な関心は,全体のシステムの信頼性に関するものである。 計算機自身は,選択されるアナログ・システムより信頼性が劣るということはないが,しかしアナログ・システムの多くの単一ループと対照的に,全体のプラント制御系におけるそれらの複雑性は,それらをもっと欠点のあるものにしている。これは1つの計算機の代わりに,多数の冗長計算機システムと,可能ならば故障に耐える,または故障補償的な技術によって対処されるだろう。

2.計算機プログラムの複雑さは,計算機制御系の発展における主な障害である。使用者と販売会社との両者の独占的研究は,この問題に対する救済の発展を妨げている。しかし,プログラム補助金およびソフトウエアの共同化は,それに含まれているきわめて経済的誘因のために実現化されなければならない。

3.電子技術は,工業的制御系のコストを徹底的に減少さす,いままでに開発されていない能力をもっている。しかしこれらの技術の実行は,販売会社によって必要とされる開発資金のために,ゆっくりしたものになるであろう。 使用会社のほうでは,計測と制御が全体のプラント・コストに占める割合が比較的小さいので推進力に欠けている。それゆえ,もし販売会社がより大きいシステムの複雑さをもって,低下された電子要素のコストに対して信頼性を増加させるか,またはプログラム・コストを下げるように補償するという選択を行うならば,それは非常に好ましいことである。

4.階層的で分散的計算機システムは,未来の波である。このような認識は,マイクロプロセッサーの低価格と比較的低性能性によって推進されている。同時に,それらは保持されるべきシステム ・プログラムのモジュール化と単純化とを進めている。その上に,それらは数個の計算機間のシステム課業を細分することによって信頼性を促進する傾向にある。それゆえ,どれか1つの計算機の故障の影響を減少さす。

5.人工知能技術の使用は,一度これらの方法が実用化されると,特に適応制御および学習制御において,論理的記述を制御する新しいアプローチを与えることが期待されている。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

関連記事一覧

2019ものづくり公開セミナーガイド

B2Bデジタルマーケティングセミナー

ものづくり人材育成ソリューション

マーケティング分野オンラインセミナー