コラム・特集

7.2 到着のパターン(入カプロセス)

IEハンドブック
第13部 IE技術者の定量的方法論

第7章 待ち行列の理論

7.2 到着のパターン(入カプロセス)

 

たいていの場合,客の到着するパターン は確率的である。客が等間隔で到着するような場合を確定的(deterministic)あるいは規則的(regular)という客がある確率分布に従って到着するなら,確率的 (stochastic)といわれる。

この分布は既知の場合もあるし全く未知のこともある。確率分布によって,ある与えられた時間内に到着する客の数を規定したり,次の客が到着するまでの時間を規定し たりする 2人以上の客か,到着時にシステムに入ることかできるような場合は「集団到着(bulk arrival)」 というふうに呼ばれる。通常,サービスを受ける客あるいは単位の母集団は無限母集団である。しかし,有限母集団の場合も 起こりうる。たとえば,故障する機械の数が有限であったり,修理工が有限であったりする場合かそうである。

客の挙動もまた千変万化する客が到着したときすでに行列かできており,これをきらって行列に加わらないような「ボーキング(balking)」はその一つである。 「中途退去(renege)」というのは,何分か行列内で待った後,立ち去ることをいう。サービス設備が複数個あるようなとき,客はどの待ち行列にも加われる選択権を持っている。このような場合,「鞍替え(jockeying)」が生じる複数の客は「結託(collusin)」して,1人だけが待ち行列に加わり,残りの者は他の作業をしているというふうな場合もある。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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