コラム・特集

7.1 まえがき

IEハンドブック
第13部 IE技術者の定量的方法論

第7章 待ち行列の理論

7.1 まえがき

待ち行列(queu,waiting line)は,現在サービスを行っている設備にさらに客が到着した場合に生じる。待ち行列の理論(queuing theory)は,このような場合に生じる遅れを取り扱ったり,遅れを最小にし,行列の長さを短くするようサービス設備の設計をし たりする理論である。

待ち行列は,商業サービス・システム,輸送システム,産業組織,社会サービス・システムというふうな場面でよく生じる。待ち行列の理論を最も早く応用したのは,Karl Erlangであり,電話工学 (telephon Eng.) の領域であった。待ち行列の理論が重要となる経営工学上の領域は,

1.ベ ルトコンベアで品物を流し,カートンに包装するような工程。
2.1台以上の機械が故障し,修理工の手がふさがっているため,機械の遊休が生じるとき。
3.工具庫へ作業員か工具を集めにくるとき。
4.在庫のコントロール。
のような場面か挙げられる。待ち行列の理論の典型的な適用例を図表13.7.1に示しておく。

待ち行列のシステムは,通常,次の要素によって規定される。

1.客の到着するパターン。
2.サービス・メカニズム。
3.待ち行列の規律(queu discipline)。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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