コラム・特集

3.3 決定のタイプと意思決定

IEハンドブック
第13部 IE技術者の定量的方法論

第3章 決定原理と分析

3.3 決定のタイプと意思決定

意思決定は,特定の属性をもとに,さまさまなタイプに分類される。1つの事象だけが必ず生起すると思われるときは,確実性下の決定である。しかし,他の事象も 生起する可能性があるときは,不確実性やリスクの下での決定となる。リスクの下での決定と不確実性の下での決定は区別される。前者は,はっきりとした生起確率の推定値をもっており,後者はもっていない。しかし,この区別は実際には不要である。なぜならば,不確実性の下での決定においても,任意に推定した主観確率が存在するとして扱われるからである。決定を分類するための他の属性には,繰返し決定であるか1回 きりの決定であるかということがある。また, 行動や事象が連続変数値として扱われるか,離散値として扱われるかといった,その定式化のタイプからも分類される。

どのような意思決定も,これらのどれかの属性の観点から分析される。最終的な定式化は,その意思決定についての定式化の忠実性や,意思決定の重要性に応じた分析努力といった観点から行われるべきである。たしかに, ほとんどの場合1回限りの決定は単純であり,不確実性 やリスクの下での繰り返しをもった意思決定に比べて少ない分析努力ですむ。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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