コラム・特集

7.7 0ISが暗示するもの

IEハンドブック
第12部 コンピュータと情報処理システム

第7章 オフィス・オートメーション

7.7 0ISが暗示するもの

世の中がより相互依存的になるにつれ,事務作業者の情 報伝達,情報処理および情報の格納一検索に対する依存度合は高まっていく。

コングロマリットの出現により, 全市場,全地域からの情報の要請と,情報の供給を処理するためのオフィスが必要となった。これにより,ある産業(例えば株式取引産業)では,伝統的な労働集約的事務処理の限界に達してしまった。銀行や株式市場では, 増大する取引を取り扱うため,電算処理とオフィス・オートメーションは必須である。他の産業においては,ま だ限界点までは達していない。

オフィス・オートメーションの影響は驚くなど浸透するであろう。コンピュータがさらに事務処理を支配するようになれば,事務作業者は,機械との会話に自分の仕事の焦点を合わせるようになるであろう。事務作業者自体の影響に関して述べれば,事務作業者は,コンピュータの出力した文書によって,作業の指示を受けるようになるであろう。結果的に事務作業者にとって,仕事をするのに自分で決めなければならない必要性が減少するであろう。OISの思想は,仕事を作業者に適合するように 設計することであるから,仕事の効率化は,OISシステムの開発段階においてその値を動かせる変数である。われわれはOISに関する問題点や,オフィスの仕事 に及ぼす影響について論じてきた。この章を通じてわれわれが論じてきたOIS設計に関する知識は,読者諸兄 (管理者や調査者)に,OAの利点のみならず,問題に関する見識をも与えることであろう。この短いスペースでは,OISのすべての論点を報告することはできなかったが,この新しく,刺激的な分野の広さについては眺めることができた。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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