コラム・特集

5.4 将来動向

IEハンドブック
第12部 コンピュータと情報処理システム

第5章 イングストリアル・エンジエアリングにおける情報処理システムとコンピュータ

5.4 将来動向

インダストリアル・エンジニアは,最新のコンピュータ技術に遅れないようにしなければならない。ここに重要な問題があ。インダストリアル・エンジニアリングのソフトウエアの増加に従って,特定のアプリケーションに対して何が役に立つかを知ることの困難さは増加する。このことは,それに付随する時間のロスおよび費用 の増加を伴って,調査における重複およびコンピュータ ・プログラムの作成を導く。工業において,インダスト リアル・エンジニアリングのソフトウエアの共通な資源は,その他の企業ではめったに利用されることはない。

さらに悪いことには,多くの設備を持つ大企業の多く, および大部分の政府機関においては,組織内におけるソフトウエア能力のトランスファーはほとんどない。

学究的な組織においては,人的資源や基金が制約が増加しているために,状況は潜在的により厳しいものである。これらの制約が,実在するソフトウエアに対する調査,および新しいソフトウエアの開発を厳しく制限している。その1つの結果として,インダストリアル・エンジニアリングにおける大学の研究者は,自分の大学の計算機センターにおける,基本的なソフトウエアの使用も しばしば制限されている。

ソフトウエアの記述のついている理解しやすいインダストリアル・エンジニアリングのソフトウエア・ライブ ラリーが,これらの問題を解決するのに必要である このようなライブラリーを開発および保守していく適当な人材を供給すべきである。ライブラリーに提出するプログラムに対する,詳細な仕様について勉強することも重要である。そして,選択および確認に対する技法も, 開発する必要がある。さらに,ユーザーに対するライブラリーの詳細は,使用手引およびライブラリーに入っているプログラムのカタログとして,定期的に出版する必要がある。

意思決定に関する動向
コンピュータは,現在では意思決定者の重要な助けとなっている。そして,その重要性は,将来においても増え続けるように見受けられる。 ソフトウエア・システムにおける増加するフレキシビリティ,コンピュータと対話するコンピュータ,お よびわれわれがかつてつかむことができないと信じていたものの定量化が,引き続いて起こることが想像されるだろう。

システム全体を最適化するスーパーバィザー・プログラムの拡張も予想される。意思決定の集中化により,ベーパーワークおよび人間の介在が減少するであろう。大きなオペレーションに対しては実現不能であるが,より小さな,より経済的なハードウエアのビルディング・ブロック概念を支持するような,小さな企業のインダストリアル・エンジニアリングのアプリケーションに対する理想的なアプロ ーチとして , ミニ・コンピュータがより多く受け入れられていくだろう。このビルディング・ブロック概念は,マイクロ・プログラミングおよびテレ・プロセッシングの革新が進んだとき,低価格の情報システム,およびより大型の計算機のインターフェイスを可能とする技術は,競合的なビジ ネスにとってコンピュータを必須のものにするであろう。

 

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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