コラム・特集

7.4 保全診断システム

IEハンドブック
第11部 計画と管理

第7章 保全マネージメントとコントロール

7.4 保全診断システム

たとえ計画的に保全間隔や修理間隔が設定されても作業条件やその他の理由により,最適な間隔は変動する。その結果,過剰保全が生じたり,大災害故障が発生したりする。保全診断システムは,機器が稼働中であるときの条件を診断するシステムである。また,保全のタイミングを正確に評価したり,センサーや各種計測機器を用いることによって操作能率を向上し,保全費用を削減する。これは“運転検査システム”とも呼ばれる。図表11.7.11に示された概念は,人間の状態を診断するときと同じものである。

以下に示すシステムは,製鉄工場や化学工場などの装置産業で使用されている,複雑で精密な機器や施設に適用された,保全診断システムの構成の1例である。

1.機器や施設の条件を診断する技法は次の通りである。

a.診断特性に応じて機器や施設を合理的なクラスターに分割する。
b.図表11.7.5に示された第2段階,すなわち,データ分析に応じて,各クラスターの欠陥や特性を分析する。
c.診断対象,機器や施設の特性,診断の観測性,信頼性,経済性を考慮して,検知,測定,識別, 信号処理技術を開発・決定する。

2.機器や施設テスターが,各クラスターに対して開発された診断技法に応じて製作される。こうしたものは小型のものが好まれる。

3.コンピュータによる保全診断システムが,機器や施設の異常を初期の段階で検出し,異常部位,故障原因,補修方法を自動的に示すよう作成される。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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