コラム・特集

2.1 はじめに

IEハンドブック

第11部 計画と管理

第2章 製造システムとプロジェクトのための計画と管理

2.1 はじめに

計画と管理は,いずれも首尾よく製造システムを運用するのに重大な影響をもっている。工場の負荷計画やプロジェクトの計画は,どの段階で何を生産するかを定義する事前の生産活動である。これらの負荷計画やプロジェクト計画の活動の質は,日程計画技法の使用法によって,工場の実際の生産管理能力に重大な影響を及ぼす。現存のシステムを正確にモデル化するかどうかは,利用する日程計画技法の能力によって大いに変わってくる。

これらの手続きのほとんどは,制約条件をもった小規模の生産システム用に開発されてきた また受け入れ可能な日程計画を作成できる手続きであっても,その実施は非常にわずらわしいものや,ひどく費用のかかるものである。

現在のところ,すべてに共通する日程計画の手法は発見されていない。日程計画の手法を統一する理論が欠けている基本的理由は,それを適用する範囲が非常に多様化しているためである。製造システムは3つの基本的な種類に分けることができる。すなわち,連続プロセス,バッチ生産,そして独自のプロジェクトである。

連続プロセスは一般に化学工業で見られる。石油精製はその一例である。バッチ生産は数量が広範囲で,関連した製品の種類の多い間欠生産をさす。このカテゴリーには大多数の製造システムが含まれる。独自プロジェクトの特徴は,その規模が大きいことと期間が長いことである。船の建造は一つの典型的な例である。

この章では基本的な日程計画と管理の機能について述べる。ほとんどの生産設備は非常に複雑であるので,効果的な日程計画の技法を用いることを考える前に,多くの他の計画や管理の手法を実施することが, しばしば必要となる。したがって,最初の節では簡単な製造システムの概観について述べている。これはバッチ生産システムのための順序付けと,日程計画の論議,そしてプロジェクトの計画と管理の処理へと続く。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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