コラム・特集

1.3 定義と背景

IEハンドブック

第11部 計画と管理

第1章 技術予測

1.3 定義と背景

“技術の予測”(technology forecasting)とは,有用な機械,手続き,もしくは技法の将来の特性を予測するために,データを集め解析するプロセスと定義されてきた。これは,将来の兵器システムを予測するという軍隊の要請から生まれたものである。技術の予測は防衛計画においても広く用いられてきたし,これに用いられたことで産業での技術の予測へと広がったのである。1961年,J.Bright教授は,ハーバード大学において技術の予測と計画の課程を設け,研究開発の管理者を輩出した。ヨーロッパでは, E.Jantsch博士が13カ国における約100件の技術の予測と計画の活動に対する研究成果を発行したたこれらの出来事がこの分野の興味を刺激し,新しい実践者を呼び起こした。1960年代後半からこの分野では,この種の予測を専業とするコンサルタント会社の設立がみられるようになった.この分野の数多くの文献,書物,雑誌の発行と,大学での課程の発達がこの問題に貢献した。

技術の予測の学派が成長するにつれて,多くの近代的な予測方法が開発され,使われ始めた それらは予測者に予測する範囲を広げさせた。それらの多くは計算機の計算能力,言語処理能力を用いていた。これらの新しい手法は,社会,政治,環境の予測と並んで,市場調査,分析にも用いられた。今日では,技術の予測技法を用いた将来の研究は,極めて主観的な領域を予測するのにも使われている。こういった拡張された予測は,技術を予想するのに開発されてきた手法を用いるわけであるが,それが技術予測(technological forecasting)と呼ばれるようになったのである。こうして技術予測は,数学,言語学,そして芸術から発達した構成概念を用いることにより,将来を予測する上での一つの近代的な方法論となったのである。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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