コラム・特集

4.2 機 能

IEハンドブック

第10部 ファシリティーズ・デザイン

第4章 倉庫

4.2 機 能

伝統的な保管の基本的機能には,次のものが考えられる.

1.入荷
2.確認,分類
3.保管しておく場所への運搬
4.入庫
5.保管
6.出庫
7.指示書に従った保管品のピッキング
8.梱包
9.出荷
10.記録の保管

しかし,保管の機能と倉庫の中で行われる機能には違いがある。組織における必要性に応じて,上述の機能が,数力所の建物や建物の一部に分かれて行われる。さらに,船以外の機能が倉庫周りにおいて行われることがある。たとえば入荷検査,前処理,ピッキング,梱包などである。

入荷検査は,一般には品質管理上の機能であるが,受け取り機能との関係から,倉庫においてもよく行われる。特別の場合,品質管理部から合格の印をもらうまで,その原材料を特別の一時保管エリアに置いておかなければならないこともある。検査はこのように倉庫での原材料の取り扱い,保管,管理システムに大きな影響を与える。

前処理とは生産を容易に行うために,生産活動に先立って原材料になされる活動のことである。電子産業では,回路盤にさしこむために,コンポーネントのワイヤーリードを適正な長さに切って曲げておかなければならない。航空宇宙産業では,生産工程の前後における取り扱い作業を減らすため,倉庫で事前に行うようにしている。すなわち,倉庫で金属板に穴をあけることで,生産現場に小さな部品として流すことができ,生産現場からのスクラップ部品の返去口が少なくなるのである。

もう1つの例に,原材料を倉庫で受け取る際の不用物の除去作業がある。部品の保護に必要だった梱包材料をあらかじめ除去することによって,生産工程における除去作業が不要になるのである。さらに,不用物が部品と混在することから起こる潜在的な品質上の問題も,このような除去作業によって減らすことができる。

ピッキング作業は,あらかじめ決定された量の部品が,倉庫からもち出され,生産。組立工程に運搬,1つ以上の容器に移されるときおこる。ピッキングされた部品は,それが必要となり職場に運搬されるまで保管される。個々の部品の梱包は,組立・生産工程のライン上か,または,別の場所で行われる。梱包がライン上で行われない場合,倉庫でよく行われる。部品は倉庫にある梱包場に1つずつ運ばれるか,バラ荷で届けられる。量や梱包要求の程度によっては,自動梱包機やパレタイジング設備が必要となる。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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