コラム・特集

3.9 動力付車両システム

IEハンドブック

第10部 ファシリティーズ・デザイン

第3章 運搬(マテハン)システム

3.9 動力付車両システム

運搬作業に利用される動力車の種類は,ほとんど無限に存在するといってよい。建設業界でよく知られたパワーシャベル,ブルドーザー,フロントエンドローダーなどは,しばしば製造業のバルク運搬に使用される。もっと一般的な工業用車両は,パレットあるいは,大きなユニットなどの移動に便利なように設計されている.倉庫用トラクター,パレット輸送車(図表10.3.5),フォークリフト(図表10.3.6)は,設計の多様性という点で近年急速に発達してきている。

フォークリフト・トラックは利用者のために基本的に3つのクラスに分けられる。それぞれは,作業上の要因であり,重複することはあっても,お互いに相争うことはない。それぞれ通路幅,最大の荷積み高さ,機器コストの要因が明らかにされ,この要因により選択が行われる。


カウンターバランスフォークリフト・トラックは独特のデザイン概念を持っている(図表10.3.6)。この機器は広い通路を必要とする。4フィート(1.2m)の荷の長さで10~16フィート(3~5m),そして,通常2,000~6,000ポンド(900~2,700kg)の荷で,だいたい,24フィート(7.3m)の最大蓄積高さを操作できる。この機器に対して,典型的な建屋天丼の高さは,26~ 28フィート(8~ 8.5m)である。これらの機械の動力は,バッテリー,ガソリン,プロパン,ディーゼルである。倉庫や製造業のための典型的フォークリフトのデザイン(図表10.3.7)は,リーチトラック。ユニットである。


これらの機械は小さい通路で良い。 4フィート(1.2m)の荷の長さに対して7フィート6インチ~9フィート6インチ(2.3~3.Om),そして,2,000~4,0001b(900~1,800kg)の荷を26~28フィート(8~8.5m)の高さの天丼にだいたい24フィート(7.3m)まで扱うことができる。

効果の点から,リーチトラックはカウンターバランス・マシーンと同じ操作特性があり,より経済的通路,床に対する低荷重,すべての動力がバッテリーであるという長所がある。最新開発のフォークリフトでは,6フィート(1.8m)以下の通路幅で40フィート(12m)までの貯蔵が可能なモデルが作られている.これらの機器は,電気ワイヤーあるいは,レールガイダンスが必要で,電力で作動する。

これらにはコンピュータ接続が可能で,大きなユニットにおいては,たいへん高価になる。これらの効果的な利用は,高天丼ビル(44フィート,13.5m)にみられ,それは平面の使用域が少なく,全機器コストは低くおさまる。これらの機械を使う時,普通,20フィート(6m)に対して,許容誤差1/8インチ(3mm)に床を設計する必要がある。そして,支柱空間は車両やトラックの移動形状に合うように配置しなければならない。

一般的に,フォークリフトは長距離輸送に使用すべきではない。フォークリフトは,片道150~ 200フィート(46~ 60m)の反復作業に有効で,長距離輸送には,トウコンベア, トラクタートレーラー・トレイン,パレット輸送車(図表10.3.5)のような長距離輸送機器を用いるべきである。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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