コラム・特集

3.8 軌道型,パッケージ,部品やユニット運搬

IEハンドブック

第10部 ファシリティーズ・デザイン

第3章 運搬(マテハン)システム

3.8 軌道型,パッケージ,部品やユニット運搬

もっとも典型的な軌道型運搬機器の適用は,繰返しのある循環が基本の,特定区間での大量のパッケージやユニットロードによる輸送の必要性がある所に見られる。したがって,この目的に対する機器として,コンベア,エレベーター,クレーン,ケーブル,パレットローダなどがある. これらのすべては,大量,ユニットロード,パッケージ製品,特定区間,反復性サイクル要因を含んでいる。運搬に適しているパッケージコンベアの基本タイプは,重力,ベルト,ライブローラなどである(図表10.3.4参照)。

工業で使用される大部分のコンベアは,重カタイプである。重カコンベア・シュートには多くのタイプがある。重カコンベアは,エネルギーコストなしに物質を輸送し,適合したときは,簡単で経済的な運搬手段となる。重カコンベアヘの投資は,他の運搬に比べて比較的安価で維持費は最少限ですむ.重カコンベアは移動可能であり,永久設置にもなり得る。重カコンベアの主なものは,スケートホイール,ローラー,調整重力,トランスファテーブル,スライド,シュートである。

スケートホイールコンベアはなめらかで底の固い種類の物の運搬に適している.ローラーコンベアは重量があり,粗く,おそろいの底をもつような製品を扱うことができる。ローラーは,また,円柱状の品を運ぶためにV型やU型のくぼみを形成できる。ローラーコンベアを使 うことで,荷の衝撃や不整列という問題を解決することができる。トランスファーテーブルは,一般に多方向の移動と製品の位置を定められるように,連続的なスチールボール,プラスチックボールやキャスターが用いられる。それらは,重い製品やユニットロードを方向づけるために使用される。

あるいは,コンベア・システムの連結部として使われる。ある場合には, トランスファボールやキャスターは,労働者がポスト間を歩いている間に, 重い板や製品を機械から出し入れし易いように広いスペー スに据えつけられる。重カコンベアは,パッケージを運ぶためにスイッチやカープを用意する必要がある。ベルト昇圧機は,しばしば高さをカバーするために導入され,そして動カスイッチが輸送路変更に使われる。

よリー般的な動カコンベアは,ベルト,ライブローラー,スラット,エプロン,チェーン,フライトコンベアなどである。スラット,エプロン,チェーン,フライトタイプは,普通,鋳造所や機械職場のような重量物運搬に用いられる。ベルトコンベアは,いろいろなサイズ,スピード,適用法が工業界に見られる。

ベルトコンベアはパッケージのサイズ,型,ベルト表面の形状により,30°以上の角度にすることが可能である。ベルトはまた,カーブや旋回が可能である。ベルトは使用目的により,ゴム,プラスチック,金属網などで作ることができる。磁性物質は,マグネット付ベルトを使えば垂直移動が可能であり,金属網ベルトは,オーブンや燃料ガマ,化学ガマでも使える。ある場合にはベルトの帰路を利用して,荷を反対方向に運ぶのに使われる。

ベルトコンベアの最大の欠点は,保管機能を持っていないことである。というのは,物がベルトコンベアの表面と一体になっているからである。これは,一定の夕イミングで供給するには適当であるが,作業点間の在庫クッションとしての効果は減少する。ベルトコンベアの利点は,ほとんどすべてのもの(ころがらないものまで)を扱うことができることである。ポータブル・ベルトコンベアは,しばしば,荷のあげおろし車両として使用される。

これらのいくつかは,車両に装着できるようにデザインされている。ライブローラー・コンベアは緩衝器を伴い,ローラーの下方に押しつけられているコンベアベルトによって動くことが多い。新しいものでは,Vベルト,円形ベルトチェーンドライブ機構を使っている。多ぐの場合,ライプローラーの利点は,パッケージを蓄積したり,パッケージの位置やスピードを,経路にそって変えられることである。 ライプローラーは,ベルトコンベアより傾斜に対する対応性がなく,運搬物の底は比較的平らであること力老要である。 ライプローラーカーブ,スイッチ,ブレーキは,多くのシステムの規格部品である。はめこみ式ライブローラー・ユニットは,また,車両に対する荷積み作業にとっても有効である。

急勾配の傾斜では,時々,プッシュバーコンベアが使われる。この装置では,ローラーコンベア・ベッド上のスライド板は,連続した間隔バー,あるいはロッドに付けられた2つのチェーンにまたがっている。パッケージは,バーによって傾斜面を押し上げられる。この機器は,下りのコントロールにも使用される。往復傾斜エレベーター,シザーリフト,エレベーターは,床と作業レベル間の垂直な荷物移動のためのコンベア・システムの一部として使用される。トウコンベアやモノレールコンベア(図表10.3.5)は,軌道式機器のもう1つの一般的なものである。

それぞ初移動は,固定された連続的に動く路面上の別々の運搬ユニットで行われる。モノレールは,動力を付け自由に動かせる。そして,自動調整命令によって,主要移動チェーンやケーブルにつけたり離したりして,バラバラにユニットを動かすことができる。

トウコンベアの荷車は,床下のチェーンの動きに連動して,ピンを通して動く。これら2つのシステムは,安価な長距離移動,任意な取り扱い,線路の自動無人管理,経路上での貯蔵,反復の可能性,交差輸送妨害の排除を提供する。モノレールは,また垂直経路の柔軟性をもち, トウコンベアは13° までの坂の傾斜でも取り扱うことができる。トウコンベア荷車は手動による運搬やトレーラートレインによる運搬が可能である。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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