コラム・特集

3.2 システム展開の原則

IEハンドブック

第10部 ファシリティーズ・デザイン

第3章 運搬(マテハン)システム

3.2 システム展開の原則

マテハンシステムを最適化するために,最初に移動の目的を明確にし,移動の簡素化とり,排除という基本原則をあてはめなければならない。このアプローチにおける主要な原則は,可能な限り最大の量のものを,ユニット単位で次の使用場所へそのままの荷姿で動かさなければならないということである。この方針のルールは以下のとおりである。

・運搬は費用がかかるが,いかなる生産的価値も増やさない。
・最良の運搬とは運搬しないことである。
・運搬中の物は止まることなく,できるだけ次の使用点の近くまで運ぶべきである。
・できる限り直線的で最短に移動する。
・物を積み上げずに,できる限り次の作業の準備位置まで運ぶべきである。
・できる限り移動や運搬操作を結合したり排除する。
・動いている物よりも動いている作業者について考える。
・機械運搬は,実施可能な所では,人力運搬にとって変わるべきである。
・できるだけ「適正空間」や頭上の空間を利用する。

取り扱いと資材管理システムを統合すべきである。しかし,経営上,管理上の手順を物の流れのパターンで支配してはいけない。移動や事前組み立て命令や連続作業を排除するような,書類システムを使用する。物の流れは現金の流れであること,停止し貯蔵された物は仕掛品であり金がかかることを憶えておく必要がある。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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