コラム・特集

5.7 要 約

IEハンドブック

第9部 エンジニアリング・エコノミー

第5章 リスク分析

5.7 要 約

プロジェクトヘの投資の決定には,経済的調整のための分析が必要である。この章の焦点は,分析的技法と経済的リスク調整を提示する際に使用される,判定基準の説明である。

リスキーなキャッシュフローの分析に3つのプロセス(すなわち,キャッシュフローの推定,割り引き,不確実性の記述)があるので,推奨できる分析の形は,リスクの分析と評価の間で,明確な思考のために,これらのプロセスを分割する手段である。感度分析は,要素のキャッシュフローの経済的重要性を識別する手段として示した。分岐点分析は,感度分析の特殊なケースであり,損失量分析に役立つよう関係づけられている。

しかし,本章の主たる強調点は,現在価値の期待値と分散を通して,経済的リスク分析をする方法に関するものである。これらの,割り引かれたキャッシュフローの統計量を計算するための,精密な形式の数式も論じている。

この章では,連続のキャッシュフロー・モデルと技法だけを論じているが,離散的キャッシュフロー系列の分析に使う理論と技法は,同じ考え方でよい。この分析の,いずれの形式も,現在価値の統計量を与えてくれる。

現在価値の期待値と分散は,経済リスクの測定に必要であるが,十分ではないと批判されている。準分散や,期待損失量といった他の基準を,この不十分なことを克服する手段として提示している。経済分析の他の方法のいくつかも示し,また,批判もしている。さらに,コンピュータ・シミュレーションは,もっと重要な経済的決定,とくに,キャッシュフローが複雑なときを分析する際に使うのがよいと思われる.最後に,経済リスク分析での,変換理論の概念と有用性を論じている。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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