コラム・特集

2.9 指標(Indexes)

IEハンドブック

第9部 エンジニアリング・エコノミー

第2章 コストの見積り

2.9  指標 (Indexes)

コスト見積りのために指標を用いることがある。過去のコストデータを現在の等価コストに換算するために次の変換公式を用いる。

C=Cr I/Ir              (2) 

ここでCは指標Iを計測する時点でのコスト, Crは指標Irを計測した(過去の)時点でのコストである.指標は単位のない数値で与えられ,これら指標値は政府,企業,銀イ子,団体の発行する統計資料の中に掲載されていることが多い。

指標はしばしば材料費や労務費の変化を表わす数値として与えられる。たとえば材木の指標であれば50× 200mで松材というように,特定の量やタイプが指定されている。したがってA材の指標をB材のコスト見積りに転用することはできないし,さらに地域が異なると同じ材木でもその指標が役立たないことがある。

一例として,シリコンレーザーグラス材(silicon laser glass material)の価格と指標を示しておく。この例では第3期を基準にして,価格の比で指標が求められている。たとえば第2期の指標は(45.00/46.10)× 100で0.976になる。

もっと複雑な指標を必要とする場合もある。たとえば学習曲線によるコストの推定とか,部品の購入量によって価格が変化するような場合である。さらには複雑な組立ライン,建物,工場等の見積り更新のときにも,複雑な指標が必要である。よく政府が発表する消費者物価指数も指標として利用できるが,技術進歩が早い時には使えないこともある。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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