コラム・特集

5.8 保全性

IEハンドブック

第8部 品質保証

第5章 信頼性と保全性

5.8 保全性

保全性は,システムの有用性に大きな影響をもつ,システム設計におけるパラメータの1つである.故障は,システムをどれほど信頼性高く作ろうと必ず発生する。

実際上使うことのできる状態にもどしたり,修復しうるシステムの能力は,しばしば,その信頼性と同じくらいに,システムの有用性に関し重要である.保全性は,ちょうど信頼性のように,システムやその設計がもつ1つの特性であり,故障した部分にどのくらい簡単に近づけるか,故障の診断,修理,テスト・ポイント,テスト道具や器具,メンテナンス・マニュアル,ディスプレイ,そして安全性,といったシステムの属性が関心対象となる。

保全性は,システムを維持されるべき多くの固有の能力に分けるような,設計や設備の特性として定義される必要となる。メンテナンスのための延べ時間,技術のレベル,道具,テスト機器設備,そして運搬費用,を減少させ,その結果,システムが問題なく動いている確率を大きくするために,システムが本来持っている大きなメンテナンス能力というものは,システムが設計と使われる場への据え付け方により持たされる特性の1つだが,この特性を保全性と定義することができる。

保全性の尺度(保全度)
保全度は,メンテナンスの必要なときに,与えられた期間内で,システムが指定された稼動条件に修復される確率のことである だから,根底にある確率変数は,メンテナンス時間である。

ここで, tを修復の確率変数と
すると,保全性関数は,

M(t)=P[t≦ t]              (15)

により,与えられる。

もし,修復時間tがMTTR 1/μ をもつ指数分布に従う(ただし,μ は故障率とする)ならば,

M(t)=1ーexp(-t/MTTR)      (16)

である。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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