コラム・特集

4.1 はじめに

IEハンドブック

第8部 品質保証

第4章 検査作業の改善

4.1 はじめに

検査とは,一般に不良とか誤差を注意してみつける作業と考えられている。産業界における品質管理活動の一部としての検査活動は,もっと大きな役割を果たしているが,特に次の3つの機能は最も重要である。

1.不良製品なり材料が,さらに処理されたり顧客に売られたりすることのないようにする。これは顧客を守る機能であり,ここでの目的は不良品の除去である。

2.全般的品質に関する判定をするのに使う,品物なり材料の数種類の特性値データを集める。これは,SQC(統計的品質管理)における検査担当者の典型的な役割である。ここでの作業目的は,不完全,不満足な点が,そのために不良品であると考えられる程にひどいものかどうかをはっきりさせることである。

3.製造プロセスヘのフィードバックをするため品物なり材料の特性に関しデータを集める。これはプロセスヘのフィードバック機能で, 2番目の機能と同じく,完全でない点を明らかにしていくことが,不良品が出るのを防ぐための傾向分析にもなる。

検査機能はますます重要性を増していくだろうが,その性質は常に変化している。この変化はいつの場合でも,品物が良品か不良品かを識別する能力がもっと大きくなるように検査担当者たる人間の能力を増補するためのものである。

このような変化は今後も続いていくだろうが,検査担当者の重要性が小さくなるようなことはない。器具を使わない視覚だけでの検査を行っていようと,ゲージを読もうと,自動検査装置を据えつけキャリブレーションを行っていようといまいと,最終的に個々の品物に関する判定を下すのは検査を担当する人間である。

いかなる検査作業においても検査を行うデバイス,これが何ら器具を使わない人間であろうと,ゲージを使った人間であろうと,あるいは自動化された装置であろうと,エラーは発生する この章の目的は,いかにこのような誤りを測定し,できる限り減らし,エラーが入りこんでも信頼できる品質管理のやり方を作り上げていけるかを説明することである。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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