コラム・特集

3.9 工程管理― 他のテクニック

IEハンドブック

第8部 品質保証

第3章 品質管理

3.9 工程管理―他のテクニック

以上述べた標準的(あるいはシューハート)管理図への批判は,次のことである。すなわち,それらの管理図は,ごく最新の観測値にのみ基づいた決定ルールになっているということである。累積値を使った管理図を使えば,より多くのデータに基づいた決定が可能になる。

累積管理図は,色々な測定値を使う場合,属性を使う場合,あるいは片側決定方式や両側決定方式の場合にも作ることができる(Duncanllを参照)。ある研究により,累積管理図とシューハート管理図が両方ともに最小費用になるよう設計されている場合は,これらの間には,ほとんど違いがないことが示された。しかしながら,シューハート管理図が最適でない場合,対応する累積管理図を使うほうが,コストが安くてすむことになるであろう。しかし,累積管理図は,対応するシューハート管理図に比べ,小さな工程上の外乱に対して反応しやすいのである。

工程に自然な“変化傾向”(たとえばツールの消耗による)がある場合とか,あるいは, 1工程の本来の変動がその許容差よりずっと狭い場合に役に立つのは,受入管理図である。その具体的な設計に関しては,Duncanの著書で取り上げられている。適応制御のやり方は化学産業のなかで広範に用いられているが,この場合,修正のための処置のタイプと量が,前もって予測されていなければならない。このことについては,Juran 等を参照せよ。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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