コラム・特集

7.1 はじめに

IEハンドブック

第7部 製造工学

第7章 グループ・テクノロジー

7.1 はじめに

基礎概念
多品種少量生産を行っている製造業は,バッチ型の製造に適用できるグループ。テクノロジーにますます興味をもつようになっている。グループ。テクノロジーは,またパート・ファミリーの概念を応用することによってCAMの開発の基礎となっている。

グループ。テクノロジーは,一般に設計や製造において部品や加工作業の同一性,あるいは類似性を同定したり,利用するマニュファクチュアリングの概念であると考えられている。従来,バッチ型製造においては,各部品は設計,工程設計,生産管理,ツーリング,生産などにおいてただ1つであるとして取り扱われてきた。

しかし,図表7.7.1に示されるように,幾何学的形状あるいは作業過程のどちらかにもとづいて,よく似た部品をパート・ファミリーにグループ化したり,あるいは,示されたパート・ファミリーを加工するための機械グループ,または加エセルを構成したりすることができ,そして簡単化,改良された工程計画と生産管理,ツーリングと段取時間の短縮,機械のグループあるいは加エセルによる半流れ生産,仕掛在庫の減少,全加工処理嘲のめ,高価なNC機械やマシニングセンターの有効利用などをとおして費用を減少させることができる。

歴史的背景
グループ・テクノロジーの基礎概念は,工学的実践あるいは科学的管理の一部として実行されてきた。例えば,F・W・テイラーによってパート・ファミリーの構成のために開発された分類とコーディング・システムは今世紀初頭に用いられた 多くの会社は自社の分類,コーディング・システムを考案し,そして設計,材料,工具のような色々の分野でそれらを用いてきた.機械のグループ化,グループ・ツーリング装置,パート・ファミリーのグループ化などの多くの例がある。

世界各国でグループ・テクノロジーは色々の形で実行されてきたが1950年代と1960年代にいろいろの分類とコーディングが開発され,機械セルの概念が実行され,そして多くのすばらしいグループ・ツーリングの実例が報告された グループ・テクノロジーは最近まで,公式的には認められず,厳密に体系的な科学技術として実践されていなかった。近年,製造生産性を改良する分野で革命が起きつつあると思われる。これは総合生産システムとして成果をあげているもので,より高い製造生産性をあげ,CAM,例えばコンピュータ援用工程計画などである。そしてグループ・テクノロジーが再び非常に注目されてきている。

主な応用分野
製造の生産性を増すための最も重要な理由の1つは経済性である。実際,グループ・テクノロジーによる製造の経済的改良のポテンシャルは時間とともに大きくなっている。設計データの検索,工程の選択,および工程計画のような色々の技術活動の合理化は,グループ・テクノロジーの概念を実行するときに有効である。すなわち,仕掛り在庫を少なくすることと,高い生産性を達成すことができるのである。

現在の傾向と未来予測
設計から製造において,高い生産性を達成するため,主にバッチ型製造に関係している多くの製造業は,グループ。テクノロジーを実行することにますます興味をもっている。多くの会社は自社の方法でグループ・テクノロジーの原理を応用していた しかしながら,最近の多くの会社は,設計から製造まで,会社全体の作業の全システムの一部としてグループ。テクノロジーの概念を応用している。

ミシガン大学とCIRPの両方で行われた生産技術の進歩の未来予測は,おおよそ製造業の50~75%は1980~1990年の間にグループ・テクノロジーの概念が用いられるといっている。この予測はまた,コンピュータによる自動化工場が,多くの産業において今世紀末までに実現可能であるとしている DNC,CNC,マシニングセンター,産業用ロボット,マイクロプロセッサーのような技術革新はCAMを含む自動化, コンピュータ化された総合生産システムヘの道を歩んでいる。そしてこのようにより高い生産性になる最適製造のために,グループ・テクノロジーがより総合的に応用される。

グループ・テクノロジーの応用の手段として用いられてきた部品分類システムは,すでに設計と生産をリンクするコンピュータ・データベース構造として部品を表現する。
グループ・テクノロジーはその影響を製造システムに広げて動的で発展的な開発を行うのに役立っている。グループ・テクノロジーの役割は従来のバッチ型製造システムだけでなくて,CAMシステムに適当に応用することに対しても,理論と応用のより革新的な進歩とともに広がっている。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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