コラム・特集

6.4 マシニング・センター

IEハンドブック

第7部 製造工学

第6章 数値制御機械

6.4 マシニング・センター

エ作機械は,第2次世界大戦後までは穴あけ,フライス削り,そして中ぐりのような単能機として設計されていた 工作物が完成するまでに,さまざまな機械加工作業を経なければならない場合は,工作物はひとつの工作機械から次の工作機械へと持ち運ばれていた。これでは,各々の機械加工作業について別々に装置,作業者,そして工作物取り付けが必要になる。

初期のNC機も,やはり単能機であった。プログラムされた自動工具交換(ATC)によって, NC機の設計に大きな躍進がみられた。ATCとは,機械加工作業がフライス削りから穴あけ,中ぐり,ねじ立て等に変わるたびに,プログラム通りにアームが主軸から使用済みの工具をとりはずし,それを工具保管マガジンから取り外した次の工具と交換する装置である。このようにしてマシニング・センターが登場し, 1台の工作機械で,ひとつの工作物に多種の機械加工作業を行うようになってきた典型的なNCマシニング・センターは,いずれも18から60種類のホルダーに切削工具をのせたマガジンをもっている。

マシニング・センターは,ひとつの工作物の加工が終わると,次の工作物をのせたパレットが機械加工される場所に運ばれるというところまで発展している。ひとつ以上の工具マガジンをもったマシニング・センターもいくつかある。切削工具が鈍くなってきたら,研ぎ直した工具を納めたマガジンが,作業場所に移動してくる。工作物寸法をインプロセスで計測するか,あるいは主軸を駆動するトルクを感知するかによって,センサーが寿命のきた切削工具を検出する。

旋盤上の工作物を加工する場合,一般に必要とする工具は数種だけであるが, 自動タレットは,大半のNCターニング・マシン,すなわちバーマシン,チャッキング・ユニットあるいはセンター間で工作物が回転する旋盤のいずれにも,標準的な付属品となってきた。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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