コラム・特集

4.5 総合生産システム(IMS)

IEハンドブック

第7部 製造工学

第4章 オートメーション

4.5 総合生産システム(IMS)

もともと機械は,生産のために特殊用途工作機として開発されたが,これらに検査および組み立ての作業を自動機械としてシステムの中に統合して,今日の最も進歩した製造方法,すなわち総合生産システムとなった。

このシステムは,ソリッド・ステート制御装置とデータ回線によってつながれた工作機械のグループから成っており,類似部品あるいは類似部品組立ての多量生産のため労働者の生産高を増大させた。ひとつのそのようなシステムは,種々の自動マテリアル・ハンドリングと自動倉庫とともに,金属加工,組立て,検査装置が組み合わされたものである。このシステムの例として,鋳造から完全に加工され組み立てられたトラックの車輪ボスおよびドラム組立部品の生産までをするものがある。システムは全自動であり,機械操作員は必要なく,保全とサービスをする人員さえいればよい。

総合生産システムは, トランスファ・システムのものもある。システムの試験および組立ての作業のサイクル・タイムが可変である部分においては,ノンシンクロナス(自由サイクル)・トランスファ・システムが機械の中の各ステーションを,他のステーションに影響を及ぼすことなく独立に循環させる。それ以外の工作物をシンクロナス(固定サイクル)のモードで移送することがより有利である場合は,シンクロナス・トランスファが使用される。

初期の工作機械は,人間の体力および手作業の技術を上まわる作業を実行することができた。今日の自動化工作機械は,人間をめんどうな反復性の負担から解放し,時間とエネルギーをより創造的な努力にかたむけることができるようにした。将来のオートメーションは,市場が要求するものを経済上,機能上,美学上満足させるために,われわれを援助し,創造的思考を人間の介入なしで自動的に行うようになるであろう。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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