コラム・特集

3.7 VEの結果と効用

IEハンドブック

第7部 製造工学

第3章 価値工学

3.7 VEの結果と効用

Scharfは「正しいことをする」として「有効性」,「あることを正しくする」として「効率」を定義している価値工学は両方の分野にまたがっている。機能の分析としての定性的方法は,VEを“正しいこと”として仕事の有効な範囲を導くと同時に,定量的方法はその範囲内で効率的に行うような枠組みを用意する。管理者の立場からすれば,VEは高い価値のアイテムを優先付けたり,投資する方法である。資源割当てを能率的にするための,優先付けの過程としてのVEの使用法がある。確かに,多くの数学的,または,オペレーション・リサーチの方法が資源割当てのためにある(セクション9と14参照のこと)。それらは“実行の後”,すなわち資源割当てがすでに同定された後,さらに調整するような効率的方法である。それに対しVEは,正しい受け入れを同定するのに有効な方法である。

一般的な視点からVEは,
1.人々に注意や改良が必要な部分を正確に指摘することを可能にする。
2.問題に対して可能性のある解決のためのアイデアや代替案をつくる方法を備えている。
3.代替案を評価する方法を備えている。
4 把握できないことを評価したり,定量化したりする。例えば, リンゴとミカンを比較し,評価,定量化する。
5 Roperが“対話のための手段(vechide for diaogue)”と呼んでいるものを備えている。VEはこれを(a)簡単な形にまとめられたデータを多量に集めたものを考えることによって,(b)たずねられた新しく,良質な問題を考えることで,(c)情報検索モードでコミュニケーションをするような数として用いられることを行う。ここで述べる数とは,その意義に戻って時おり漠然とした概念への意見を測定可能にする共通した言葉をわれわれに与える.相互に協力するチームや測定方法を用いることを通じて過程は将来の見通しが広がり,またコミュニケーションを増やす。増えたコミュニケーションは最終的に有効性を増やす。
6 勧告案や意思決定の原理を文章化する。過程を再現したり,説明ができるのと同じように,新しい,もしくは異なる情報や,異議の見地から改めることができる。
7 実質的には商品やサービスの価値も意味しているVEがすべての分野に応用することができることを再び強調することは大切である。それは,ハードウエア,購入,製品,サービス,システム,方法,の分野である。

VEがすべての問題に対する特効薬であり,その結果が意思決定に対する理論的な解答であるということではない。われわれはその過程がイングストリアル・エンジニアや管理者の共通の価値改善の仕事で彼らに役立つものであると強く信じている。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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