コラム・特集

3.1 背 景

IEハンドブック

第7部 製造工学

第3章 価値工学

3.1 背 景

1961年にLawrence D Milesは,その著書『価値工学と価値分析の技法』の中で「価値分析句を「不必要な費用を有効に同定するための独創的な方法Jと定義した。価値工学 (value engineering :VE)に関しては,アメリカ価値工学協会(SAVE)の定義も含めて,他に多くの定義が用いられてきた。

VEとは製品†またはザービスの機能を同定してこれらの機能を最小の費用で発揮させるための方法である。VEは(1)製品またはそのコンポーネントの存在理由を定義するための機能分析,(2)代替案を作るための独創的,理論的方法,(3)価値を評価する測定方法,を含む一連の技法からなるシステマティックで合理的なプロセスである。

VEで用いられる技法はVE独特のものではない。VEの技法は多くの分野のいろいろな技法を集めたものである。SAVE会長Ernst Bouey は次のように述べている。「VEは,思考方法であるにすぎないような役に立たない概念は尊重しない。VEは手続段階(procedural phase)で用いられるいかなる技法または方法も取り入れるだろう」。

価値工学を従来の価値分析と混同してはならない。価値工学はより範囲が広い。価値工学過程は,機能分析にもとづいて,コンポーネントとその費用を簡単に調査するのではなく効用を詳細に調査する。

最近は,多数の新しい分野での価値工学の利用が増加してきた。VEはほとんどすべての問題に適用可能とみなされる。たとえば,建築,管理,訓練,ソフトウエア,経営,システムと手順,ベンチャー・アナリシス,予測,資源配分,マーケティングにおけるVEの適用例がある。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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