コラム・特集

2.7 2次作業の設計

IEハンドブック

第7部 製造工学

第2章 製造のための計画 (製造工程の設計)

2.7 2次作業の設計

概念的な素形材加工,あるいは第1次加工の選択において注意して解析するのと同様に,2次加工の仕様でも,しっかりとした計画を立てなければならない。

工程計画に関するパラメータは部品の大きさ,要求された幾何学的な輪郭や形,素材,公差と必要な表面仕上げ,製造されるべき量,そしてもちろん費用のことなどである 素形材加工の選択にもいくつかの代替案があるように,どのようにして最終的な形状が達成されるかを決定するいくつかの代替案がある。

2次加工すなわち金属除去作業を参考として,生産の容易性を確かなものとするために,いくつかの基礎的なガイドラインを製造の設計に関連づけて述べる。

1.ドリル加工する必要のあるすべての穴において,ドリルの喰い付きのために平らな表面を与えなければならない
2.センター作業で機械加工される雄,雌のねじは,一組として長い棒から加工するように設計する 別別にすると加工物の取り付け支持が大変むずかしくなる
3.機械加工が遂行される間,工作物を保持するためのつかむ面が与えられるように設計し,取り付けた物が切削抵抗に耐えられるように,十分固定されることを保証する
4.穴と軸のような一組の部品の設計において,はめ合い部分が2個所になることを避ける はめ合いが1つのときは精密な公差を保つことは大変容易である
5.特別な形の成形工具を必要とするような輪郭を採用することは避ける
6.金属スタンピングの作業において,剪断するときに薄い刃は避ける 内刃は丸く,材料に接している刃に沿った角は鋭くなければならない
7.連続プレス加工が行われている部品の金属スタンピングにおいては,可能ならば平らな素材に対して直線の刃を用いるようにする
8.タップによって雌ねじが切られるめくら穴においては,最後のねじは穴の底から少なくともねじのピッチの15倍の逃げを設けるべきである
9.ドリルによるめくら穴の穴あけは,標準ドリルを用いるときには円錘形を最後に作って終える
10.外側の形状の直径は基準面より増加させ,内側の形状の直径は減少させるように工作物を設計する
11.内側のコーナーは切削工具のノーズ半径と等しい半径を示さなければならない
12.すべての2次作業が1台の工作機械で行えるように,設計をするように努める
13.取り付け具や治具による1回の工作物の取り付けで すべての2次作業が行われるように工作物を設計する

図表7.2.5.は2次作業の多くで用いられる基礎的な機械加工作業の一覧を示す。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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