コラム・特集

2.5 設計をするための工作法と素材

IEハンドブック

第7部 製造工学

第2章 製造のための計画 (製造工程の設計)

2.5 設計をするための工作法と素材

与えられた設計図面によって生産するとき,工作法と素材の選択とはそれぞれが独立した行為であるはずがない。それは生産の最初からライフサイクルの設計を通して続いている問題である。素材選択と工程選択は一緒に考えられるべきものであり,それらは独立して考えるべきでない。

素材の選択を考えるとき,コスト面や特殊な加工を必要とするような明らかに選択できない素材を除くことは当然である。しかし素材開発が進むと共に設計技術者には多くの選択権があり,最適な素材の選択はたいへん因難である。素材選択に関するデータを組織化するときに,データを3つのカテゴリーに分類できる。それは性質,仕様,それに発注データである。

性質のカテゴリーは普通もっとも用いたい素材を探すときに情報を与えてくれる。性質とは降伏点,電導係数,対蝕性などの多くの値で,これらは表で与えられている。

おのおのの素材は有用さの程度,性質,応用性,相対的な費用といった素材自体の仕様を持っている 素材の仕様はすべての競合している素材から1つを選択したり,品質管理,計画,検査のための基礎となって役立つだろうまた注文を決定する場合に必要であるデータもある。これはオーダーサイズの最小化,量に対する損益分岐点,供給源,その他である。

素材の選択のとき,加工された素材のコストは以下のことを考えることが必要である。すなわち,加工されたコストの見地から考えるべきで,それは加工段階を含み,加工前の素材コストと共にセットアップやリードタイムが含まれるということである。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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