コラム・特集

1.2 経営に関する報告について

IEハンドブック

第7部 製造工学

第1章 製造工学

1.2 経営に関する報告について

 

原 則
製造工学(Manufacturing Engineering)は,工場や会社における製造活動と技術的活動をサポートしなければならない また,製造工学は,製造の計画に対して工場の最上階層に,適切な知識が与えられるようにしなければならない。

マニュファクチュアリング・エンジニア(Manufact_uring Engineer)は,工程における改善が現実の製造作業においてもっとも重要であることを認識しなければならない。 そして,現場から支持されなければならない製造工学的作業の管理と,経営者の管理の範囲は,幅が広すぎてはならない。 製造工学の機能は,工場経営のあらゆる段階に報告を行うために,不必要な多くの人々を持つほど細分化されていてはならない

実 務
作業を行う場合の実務は,工場によって大きく変化する。 すなわち,

・総合的製造システム内の個々の部門の特徴
・工程の性質
・基礎となる経営方針
・経営技術の熟練度

などに影響されるからである。

図表7.1.3は,製造技術活動のいくつかの典型的な関係を示している 図表7.1.3.aとbは,管理全体の体制が広すぎる。中規模の工場では(図表7.1.3.C),マニュファクチュアリング・エンジニアは工場長(プラント・マネジャー,Plant Manager)に報告できるのに対して,より大規模な工場においては(図表7.1.3.d),マニュファクチュアリング・エンジニアは,オペレーション・マネジャー(Operation Manager)またはプラント・スタッフ・マネジャー(Plant staff Manager)に報告を行う。

多くの工場の活動が同じ機能を果たす工場においては,工場から工場への画一性のために,主な製造工学の計画がスタッフ組織(Staff Organization)の責任であることがある(図表7.1.3.e)この場合,もちろん工場におけるマニュファクチュアリング・エンジニアは,製造の計画に対してはあまり責任がなく,前もって作られた製造工場の日々の作業に対して責任がある。

推薦される組織
大工場では,工場の製造工学(Manufacturing Engineering),工場と保全工学(Maintenance Engineering),品質管理(Quality Control),そして重要な技術的活動のすべてに対してテクニカル・マネジャー(Technical Manager)が責任を持つことがよいと思われる。このことは,工場経営の管理の範囲をせばめ,重大な意思決定に対して平均した発言ができるようにするからである。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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