コラム・特集

6.1 はじめに

IEハンドブック

第6部 人間工学

第6章 障害者と就労

6.1 はじめに

障害者にとっての意義ある雇用は,彼らを社会組織の一員としての社会参加を可能にすると同時に,彼らの価値観をも高めることができる。身体的または精神的な障害が,雇用に対する弊害として認められるのは次のような場合のみである。すなわち,作業者自身と周辺の作業者が安全に,かつ効率的に与えられた仕事を遂行できない場合,またはその仕事が作業者の障害を悪化させる場合である。障害者の社会参加を促進させる法律では,障害が雇用のための弊害となったとしても,その弊害に対する負担は,被雇用側にあるのではなく,雇用者側にあると位置付けられている。

障害が先天性のものであれ,負傷や病気によるものであれ,大切なことは作業者の能力的な限界を受け入れることと,さらに残存能力を有効に活用するための適切な評価を行うことである。障害者を採用したことはないが潜在的に雇用できる経営者は,身体的または精神的な障害者の残存機能が非常にすばらしいものであることや,障害者のモチベーション,能率,生産性等を増大させる手法があることに気づかないことがある。本章では,最も一般的な障害を持った人への雇用に対する配慮と職場配置に関して,技術者の理解の手助けとなる情報を提供する。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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