コラム・特集

4.7 おわりに

IEハンドブック

第6部 人間工学


第4章 作業に伴う身体的不快

4.7 おわりに

身体的不快は,極く一般的でしかも複雑な現象である。そうしてこの現象は,職場の内外に存在する社会的および個人的両要因から発しているのである。身体的不快の予防と軽減のためには,様々の努力がなされており,また非常に良い結果も得られている。

しかしながら,こうした研究の結果から考えられている様々の対策に,即効的で劇的な変化を期待することはできない。たとえ僅かでも一歩一歩毎日努力を続けることがより良い結果をもたらすのである。

身体的不快の原因やその機序については未だ十分に判っているわけではない。予防を目的として1つの因子を抽出する努力を重ねることが効果的ではないことはすでに指摘されている。したがって,身体的不快に関係していると考えられる諸因子は,たとえそれが潜在的なものであってもすべてできるだけ考慮のうちに入れるべきである。

身体的不快は,あたかも射ち落とすのにライフルではなく散弾銃のほうが適している小鳥のようなものである。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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