コラム・特集

2.2 人間のエラーの頻度

IEハンドブック

第6部 人間工学


第2章 人間エラーの低減

2.2 人間のエラーの頻度

リグビーとスウェイン4は,人間というものは非常に信頼できるものであると指摘している.生産計画を立てるにあたっては,5桁の数字の読み取り,ツマミを動かす,あるいは部品を所定の位置にもってくる,というような作業に関連した動作というものは,平均して約1,000回から10,000回に1回の割合でエラーとなると考えなくてはならない。また,特別な方法を用いなくても徹底的に点検すれば,従業員のエラーの約80~ 98%は発見できるし対策も講じることができると考えるべきである。

しかし実際には,70~ 80%程度しか発見できないことが多いようではある。幸いなことに,発見仕損ねたエラーの20~ 30%は明瞭な兆候を持っているものである。したがって,それぞれの作業動作において,エラーの発生する確率は,約0.00006~ 0.0000004にしかすぎない。普通,人間のエラーの頻度が高いようにみえるのは,あらゆる“作業状況”で実に多くの人々が長い時間にわたって様様なことを行っているからなのである.例えば,メッツ5によればアメリカの自動車会社のフォード社では毎日30億回の組立てエラーが発生し得ると推定している。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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