コラム・特集

4.2 PMTSの初期の発展

IEハンドブック

4部 作業の成果測定と管理


第4章 既定動作時間システム

4.2 PMTSの初期の発展

ギルプレス夫妻
現在のPMTSは,F.B.ギルブレスの独創的な研究と業績とから発展してきている。1912年にF.ギルブレスは,「アメリカ経営者協会Jヘ1つの論文を提出した。 その中で彼は,作業を遂行するために必要となる諸動作を分析することによって,動作経済の諸原則,系統的な非能率動作の体系的な除去法および遂行時間の設定の考え方を示した。

ギルブレスは,18の基本動作―彼はこれらを「サープリッグ」(therbligs,“ Gilbreth”の逆)と称した―によって人間の遂行動作を分類した。これらの基本動作の大部分は,手および腕の動作を規定したものであるが,なかには精神的反応やさらには休止・遅れのような非活動期間を表すものも含まれている。

ギルブレスは, 1つの作業を行うために必要な諸動作によって時間を測定することを初めて試みた人である。彼は線を引いた紙を動作経路に置き,遂行されている動作の映画を撮影した。このようにして,おのおのの動作が行われるその距離を求めることが可能となった。この手法は,動作分析の細密化をもたらし,それまでに開発されてきたどの手法よりもはるかに進歩したものであった。

ギルブレスはまた,サイクログラフを用いたこれは,作業者の指に豆電球を取り付けたものである。これらの豆電球は一定間隔で光り,それをステレオスコープ・カメラ(立体鏡のついたカメラ)で写すことによって,手と指の運動が3面の乾板上に記録された。この閃光は,既知の時間間隔で発生させたから,写真に写されている光点間の運動によって,要した時間と動いた距離を求めることができた。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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