コラム・特集

3.13 段取標準

IEハンドブック

4部 作業の成果測定と管理

第3章 時間研究

3.13 段取標準

時間研究員は,段取,取りはずし,片付けなどの要素作業を時間研究するに当たって,生産作業要素を時間研究する場合と同様に,入念かつ精密であることが重要である。段取に含まれる作業要素は,通常以下のもののすべてまたは多くを含んでいる。一パンチをして仕事につく,工具室から工具を借り出す,作業票と図面を進行係から受け取る,機械または設備の段取をする,パンチをして仕事からはなれる,機械から工具をはずす,工具を工具室に戻す―。時間研究員は,段取関係の要素作業を時間研究する場合,とくに入念である必要があ るなんとなれば,時間研究員は1作業サイクルしか観測しないし ,また要素作業の発生の都度それを記録しなければならないからである。段取関係の要素作業は,平均して,生産作業を時間研究している間に遂行される。要素作業に比べてかなり時間が長いしたがって,機敏な時間研究員であれば,要素作業が発生する都度それらを見分けて,記録し,測定し,遂行度レーティングを行うことができる。

段取標準は,常に個別の許容時間として区別されるべきであり,1個当り加工時間と結合してはならない。段取時間は,作業票に時間を単位として記入するのが通例である。というのは,基本賃率に関連づけて扱うときの時間の単位は,時間だからである。作業者の便宜のためには,十進法による時間と分との両方で段取時間を示すのが望ましい。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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