コラム・特集

3.12 臨時作業時間標準

IEハンドブック

4部 作業の成果測定と管理

第3章 時間研究

3.12 臨時作業時間標準

ときには,作業者が完全には精通していない作業に対して作業時間標準を設定する必要がある。その上,その作業の性質からして,時間研究員が時間標準を設定するための標準資料とか計算式を手持ちにしていないことがある。その作業者は習熟曲線上の「急勾配」部分にあるので,時間研究員は時間標準を設定するために,たとえ存 在しているとしても,標準資料を利用する気がしないだろう。というのは,その作業者が長期間かかって習熟する法では,標準成果を達成できないだろうということを時 間研究員が知っているからである。時間標準があってほしいことは明白であるが, しかし恒久的な時間標準を設定できるまでには,その作業者はさらに経験を必要とすることを時間研究員は知っているのである。

このような場合の解決は「臨時」標準の設定である。このような標準は,その現存のオーダーに対してのみ, あるいはおそらくその現存のオーダーのうちの限られた。個数に対してのみ適用される。このような標準は,恒久的な標準よりも寛大である。なぜならば,作業者が習熟 曲線の初期段階にあり,ある期間習熟曲線の平坦部分に到達しないということを作業遂行度レーティング手続のなかで考慮しているからである。

臨時標準は,生産現場に発行される場合,一定の数量に対してのみ適用できることを明確に規定されるべきである。臨時標準を発行するに当たって,そのレートが臨時のものであることを明示するために,恒久的な標準票の色とは異なった色の票を用いるのがよい。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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