コラム・特集

3.5 作業方法と材料の分析

IEハンドブック

4部 作業の成果測定と管理


第3章 時間研究

3.5 作業方法と材料の分析

用いられている作業方法の完全な詳細と,すべての材料の規格と条件を,時間研究用紙に入念に記録しなければならない。このことが極めて重要であるのは,どんな作業方法上の変化でも,その作業を時間研究しなおす正当性が通常存在するからである。もし時間研究中の作業方法が明確に規定されていないならば,将来のどんな方法改善をも追究されないかもしれない。そしてこのことが緩いレートヘと導き,すべての問題がゆるい時間標準と関連をもってくる。

時間研究の際,作業場のスケッチを一定の縮尺で描いておかなければならない。このスケッチは時間研究中の作業方法を規定するのに役立つ。なぜならば,材料,器 具,取付具などの位置を作業者との関連において示しているからである。時間研究されている作業方法の作業者動作分析図(両手動作分析図)を上述のスケッチの下に記録しなければならない。この図は,時間測定データを記録するより以前に完成されることが望ましい。

機械,器具,手工具,ジグまたは取付具,ゲージ,使用材料,作業条件などに関する完全な情報を記録しなければならない。なぜならば,こ れらの因子のそれぞれが作業方法に影響するからである。遂行されている作業を入念に記述すること ,そして作業者の氏名とタイムレコー ダー番号,該当部門名,時間研究の日付,時間研究員の氏名を記録することも 望ましい。完成された時間研究結果は,標準資料の作成,作業時間計算式の設計,他の作業の方法改善のために非常に価値ある情報源となる。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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