コラム・特集

5.5 機械干渉モデル

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第5章 機械干渉:作業員への機械割り

5.5 機械干渉モデル

いろいろなタイプの機械干渉問題を扱うための技法をいくつかここに示している。それぞれが適用されるところの仮定は,手法が異なるごとに違っている.全般的な仮定については,本書13部において適用性と関連性という形で議論する。

分析法の多くは,確率(第13部 第7章参照),待ち行列理論,あるいはシミ ュレーション手法をベースにしている。機械干渉問題のモデルを,機械停止のパターンにしたがって分類することができる。停止および手扱いサービ スの時間間隔が一定の場合 ,「定常システム」 といわれている。すなわち,機械の停止する時間が予測できる場合である。自動ねじ切り盤やプラスチック成形機などが , 定常パターンをもった機械の典型的なタイプである。機械の割り当ては,アイドル機械のコスト (生産ロス)と 作業員に対する。作業負荷の分析からの労務コストとの比較をベースにして行われる。

一方,停止や手扱いの時点が未知の場合を「ランダム」という。数学的にいうと,運運中の機械がつぎの瞬間に止まる確率が,それまでの運転時間の長さと独立であり,停止からつぎの停止までの時間は指数分布でみることができる(第13部 第7章参照)。

これは,一般によく起こる状況であり ,そのための手法の多くが指数性を仮定している。停止と停止の間の時間が,その前に機械を修理したときの作業員の修理の質によるものと考えてみよう。うまく行われていれば , 長い時間停止せずにすむが,そうでなければ,予想以上に早く調整の必要がでてくる。そこで,このような停止時間の分布を超指数的と考えることができる。

もう一方の一般的な仮定は,時間を一定とするものである。 1人の作業員に何台の機械を割り当てたらよいかを決定するための手順もいくつかある。このような問題は,「多台機械(マルチマシン)-1人作業員(シングルオペレーター)問題」といわれている。また,与えられた何台かの機械に,何人の作業員を割り当てるかを扱う手法がある。これは ,「多台機械(マルチマシン)―複数作業員 (マルチオペレーター)問題」と呼ぶことができる。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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