コラム・特集

5.2 問題の重要性

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第5章 機械干渉:作業員への機械割り

5.2 問題の重要性

1人の作業員に対して,適切な台数の機械を割り当てることは,非常に重要な問題である。機械を割り当てす ぎると,次のような結果となる。

1 作業員に過負荷がかかり,すぐに取りかかれない 停止機械がたまる.疲労とともに作業ペースが落ち, 事態はさらに悪化する。

2 マネジメン トにより期待されている生産量が達成されない。

3.期待されている以上の仕事に対して割増賃金を支払うという奨励給付制度のもとでは,ほとんどボーナスが出ることがない。

4.機械の停止が多くなり ,生産性が低下していくともに ,作業員の働きも低下する。

同様に,作業員に割り当てる機械が少なすぎることから起こる問題もある。機械の運転を期待効率レベルに維持するための努力の程度は,このとき低い状態である。

忙しさを持続できるほどの仕事が十分に与えられていないと,作業員は退屈しかねない(うわの空で不注意を引き起こすことがある)。ゆるい作業割当のまま標準にしてしまう。この場合には,経験をつんだ作業員であると,要求生産量よりも高く達成するインセンティブ(すなわち,より多くの金をかせぐこと)に抵抗を示すことがある。

これは,常に高い生産量を続けると,作業標準をきつくされてしまうかもしれないと思っているからである。したがって,適切な作業標準と公平な奨励給制度の設定のためには,与えられた機械の割り当てに対して生ずる機械干渉のアイドルの程度を見積もることが,まず必要である。

人と機械のマネジメントに関して適正な意思決定を行うために,この情報が役に立つのである。さらに,機械効率,生産量,そして利益を設定するのに,機械干渉の大きさを評価することが必要である。

これらは,適用する待ち行列規準を変えたり,必要原材料の品質を変化させてみたり(これによって,生産時間または修理時間が変化),1人の作業員に割り当てる機械台数を変えたり,そのほかシステムの変更を含め,いろいろな要因を変化させることによって得られる。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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