コラム・特集

4.12 組立ラインの職務拡大

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第4章 組立ラインバランシング

4.12 組立ラインの職務拡大

この章の初めで,アダム・スミスにさかのぼる概念である。分業の思想が,初期(19世紀末から20世紀初期)の組立ラインの可能性を追求する上で,貢献が大きかったことについて触れた。ところが,その後20年の間で,各ワークステーションに分割された作業量を,む しろ拡大することで成功した組立ラインの適用事例があった 。そうした適用の中で,コンベヤはステーションに作業を運び,そして作業が終われば再び動いてくれるが,そのワークステーションには,作業時間のバラツキを収集するためのバッファとしての在庫が必要となってきた。

こうした新しいタイプの組立ラインは,革新的コンベ ヤ配置により可能となった。それは,タッグルの調整組立システム(modular assembly systems)と呼ばれるもので,通常異なる品種の適用に当たっては異なる設備構成を用いる。

このタイプの組立ライン展開を推奨する人たちは,技量を高めることによって品質が向上し,製品自体が作業者を認めることになるという。 しかし,このタイプのラインの欠点は,作業者が,たいてい同じよ うな作業をしているので,多くの工具や設備が必要となるということである。タッグルが述べた2つの調整ライ ンのサンプルを示すと,図表3.4.12,図表3.4.13のようになる。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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