コラム・特集

4.11 コンピュータによる組立ライン

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第4章 組立ラインバランシング

4.11 コンピュータによる組立ライン

初期の組立ラインは,インダストリアル・エンジニアが紙と鉛筆による分析をして,ただいたずらにバランスとるだけであった。1960年頃から,多くのバランシング構成要素やサイクルタイムが,コンピュータで迅速に分析できるようになり,そうした雑用を取り 除いてきた。

今日では,近代的組立ラインシステムで有効に使われるミニプロセスおよびマイクロプロセス・コント ロール・コンピュータがある.組立ラインシステムの渦中で仕事をするインダストリアル・エンジニアは,コンピュータ・コントロールの潜在能力に注目すべきである。

例をあげて説明してみよう。

ここに記す, 革新的組立ラインの例は,1979年にフォ ードのトランス軸の組立にデザインされたものである。ベンディクス・ビルトシステムは ,世界最大の自動トランス軸の同期生産によらない自動組立システムである。

500フィートのコンベヤが,3つの卵形のセッションを

配置するよう計画された156の組立,検査,点検,試験の各ステーションをつないでいる 。多くのステーションは自 動化されているが,総計67名の作業員が種々の部品調整,監視,騒音検査をすることになっている。

イタリアのフィアットでは,自動車の車体生産に自動組立ラインを敷いている。「ロボゲート・ライン」と呼ばれるこのシステムは,エンジン組立にコンピュータによる自動推進パレットシステムを使っている。最新鋭のフレキシブル組立システムは,100種類の製品のどんなミックスでも,1日に1,500台のエンジンを生産することができる。合計37の自動推進パレットが部品,仕掛品,完成品を運びながら,10の組立場所の間を往復するパレ ットの運搬は,そのシステムのコントロール・コンピュ ータ で行われている。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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