コラム・特集

3.14 分析図法の限界

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第3章 分析図法

3.14 分析図法の限界

本章で述べた分析図法というものは ,現在の作業方法を分析する手段である。 ところが,この現在の方法というもの自体,ある課題(または,ある目的)に対する, 数多くの解決案の1つにしかすぎない。

ところが改善研究者はその1つの方法を知りすぎているので,それより優れた全く別の解決案を思いつきにくい。このような欠点のある昔ながらの分析的アプローチに代わって,設計的アプローチというものが,使われるようになってきた。

これは,現在の作業方法とは無関係に現状(すなわち,入力または出発点)から別の状態(出力,目的または結果)へ転換する新方法を探究するという考え方である。 このアプローチでは,従来型の分析のように, 1つの解決策にすぎない現在の方法の分析の代わりに,課題または目的)自体を分析することになる。

ただこのアプローチでも,本章で述べた各種の分析図法は,とくに事実の収集時に,課題自体の分析のために有効でありまた必要不可欠とさえいえる。たまたま,方法設のなかで行われるアイデアの創出に,すでに述べた創造的思考法もしくは質問法は,分析的改善と同様に利用される。

 本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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