コラム・特集

3.6 両手動作分析図

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第3章 分析図法

 

3.6 両手動作分析図

一方の手の動作と他方の手の動きとの相互関係を,標準の工程分析符号やサープリッグ符号を使って,分析記録したものである同義語は,両手工程分析図,オペレーション・チャート,およびサープリッグ分析図。この分析図は, 1人の作業員がその作業場所で行う, 繰返し作業に使われる。 両手のすべての動きが,その相 互関係とともに示される。必要によっては,脚の動きを加えて表示することもある。

この分析図は ,それぞれの手に割り当てられた作業の, バランスの悪さから生じるアイドルの実態を明らかにする。従ってこれは,前述の連合作業分析図の変形ともいえる。どのような手作業でもこの技法は適用できるが,実際の使用は ,非常に繰返し性の高い作業に限るべきである。

作成要領

符号
研究対象作業は,各身体部位別に,生起の順を追って作業要素に分ける。このステップを示す。分類符号は ,流れ工程分析図と類似のものを使う。

符号は流れ工程分析図表と類似しているが,意味は少し違っている。 たとえば,作業員が行う検査は,両手動作分析図では「作業」と 分類される。

工程分析符号の代わりに,サーブリッグ符号を使うことがある。 この場合は「サープリッグ分析図」とよぶ。 同様に,MTMのような既定時間方式(PTS)では,その基本動作符号を使って,類似の分析図を行っている。

作成要領
分析図は無地の用紙でもよいが,図表3.3.1314に示すような印刷様式を使うほうが便利である。片手ごとに上から1行ずつ1つの符号を,動作の順に従って結んでいく。各行が同じ 所要時間を示すものではないが,両手の時間関係だけは,同一行は同一時刻として表現する。したがって両手の同時動作の符号は,同じ行に並ぶことになる。

記録方法
両手動作分析図は,一般に直接観測から作られる。時間はストップウォッチで測るが,それは両手の各ステップの前後関係や同時性の確認のためである。 作業サイク ルの開始点は,加工品をかたづける動作の直後に選ぶ。

作業量の多い側の手から分析を始め,その分析の相互関係から,もう一方の手の対応する行の位置が決まる。分析は片手ずつ行う。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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