コラム・特集

3.4 流れと移動の分析図

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング


第3章 分析図法

3.4 流れと移動の分析図

流れ線図
諸活動や各種作業の行われる場所と,それらを結ぶ材料の流れを,工程の配置図上に示したものが,流れ線図である。
同義語は,流れ工程線図。

 図表3.3.9はこの一例である。 普通は,分析対象は製品や材料であるが,人や設備の場合もある。この線図は,流れ工程分析図の補助として使われる場合が多く,工場レイアウトの立案には便利である。

作成要領

作業区画の見取図または平面図に,各作業が行われる場所を表示する。別の流れ工程分析図にある分析符号や一貫番号を,そのまま付記することもある。流れ線には , 移動方向を示す小さな矢印を記入する。 同じ画面にいくつも対象物がある場合には,色で区別することもある。

糸引き線図
人,材料あるいは設備の総移動距離や回数を,糸とピ ンを使って縮尺図の上で実測するのに,この線図が使われる。これは流れ線図の変形であって,いくつもの対象の流れ経路や移動距離を,簡便に分析するのに役に立つ。
同義語は,経路別頻度線図。

 

作成要領
図上の移動経路に沿って,すべての曲り角や停止個所にピンを立てる。1本の長い糸を,移動順序に従って各ピンに巻きつけていく隣接するピンを結ぶ糸の長さと本数から,総移動距離や回数が判る。

この線図は,個別生産工場,修理工場,倉庫,オフィス,あるいはサービス業のように,標準化できない作業条件に適した技法である。

経路分析表
2つの工程間の運搬や移動について,定量データをマトリックス形式で示したものである。 数値の単位は,運 搬重量や数量,あるいは運搬回数が多い経路分析表は糸引き線図の定量化の一種ともいえる。これは運搬分析やレイアウト研究によく使われる。 同義語は,経路別頻度表。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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