コラム・特集

2.3 問題の確認

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング

第2章 動作研究

2.3 問題の確認

経済性の考察
動作研究プロジェクトは大変手間のかかるものである. この問題を解決するために,分析者はパレート 図を適用する,すなわちある価値の80%を占めることは20%の限られた項目で決まっているというものである. 最初の調査は,いかに,どこで20/80の原則があるかということを確かめることである. それによつて最小限の努力で最大の効果を得るための分析が可能となるのである. 適切な手法を選択することは,研究を行うのに必要な費用の考察において最も大切なことである。

予備調査
適切な動作研究手法を選択することは,解決すべき問題の詳細を提供してくれることになり,予備調査の必修事項である. 予備調査の概要は,製品,人,機械,それにそれらを総合した作業域に関係する改善の可能性を知ることである. それは調査項目の優先順序づけにも役立つ問題を確認するということは,そのためのパラメータを決めることになる. 深く突っ込んだ予備調査は,優先順序の低い問題領域に余計な時間を費やすことを避けるのに役立つ。

ある与えられた仕事の予備調査は,期待されている研究の評価をするためのデータを提供することになるだろう. これらのデータをもっと突っ込んで調べることは, 問題解決のためのアプローチを決め,動作研究手法の適切な選択につながっていくことになる。

問題を確認するための全体的な方法は予備調査によって明確になってくるのである.手法と装置,材料,それに作業環境の中での作業者に関して,どれ位深く研究するのかということは予備調査の結果で決められるのである. 組織的な予備調査の期間に,どれ位かけるべきかということを理解することは非常に大切なことであり,実際に動作研究を行ったときに利益をもたらせてくれることになる。

参考とするポイント の確認
初めに余り多くのデータを集めることは問題にはならない. けれどもそれが不十分であったり不適当なデータは,正しくない比較をさせるベースラインを決めてしまうことになる. 方法とプロセス,人数,装置,要求品質,それにインプットおよびアウトプットデータといったものは,よい比較基準のベースラインである. この最初の事実記録は,研究が終わった時点での改善結果果の比較をするのに重要である。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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