コラム・特集

2.2 動作研究の背景

IEハンドブック

第3部 メソッド・エンジエアリング

第2章 動作研究

2.2 動作研究の背景

競争力は産業や事業にとって継続的に必要なことであり,より良くて,容易な仕事の方法を求めていくことによって達成できるものである. 人間の費やしている努力の活用程度を調べた調査では,家庭でも,工場でも,事務所でも,約40%が遂行している仕事の結果に価値を与えているというのが実態である。

動作研究のパイオニアはフランクB.およびリリアン M.ギルブレス夫妻である. 夫妻は動作研究の(motion study)分野で,最初に記録を使った研究をした人たちであり,方法工学(Methods Engineering)の基礎を築いた人たちである。

フランク・ギルブレスは映画を使って1コマずつフィルムを分析していくマイクロモーショ ンスタディ の手法を開発し,手の動作をある記号化された要素で分析することを考えたのである 。これを「サーブリッグ」(ther-bligs)と呼び,ギルブレス(Gilbreth)の名前のつづりを逆に読んでネーミングしたのである。

それらは動作の目的であり,内容を示している(図表 321) H.B.メイナード,G.J.ステージマーティン および J.L.シュヮップ 等はこれらの要素を使って,M T M (Methods Time Measurement)の基礎と なった動作時間標準(methods―time standards)の開発をしたのである。

カメラを使った方法は,「メモモーション」あるいは「コマ落し写真」(time lapse photography)と呼ばれるものである. この手法はパードウ大学のマービン E.マンデルによって開発されたヘンリー W.パーカーは,スタンフォード大学の土木工学の教授で,建築作業にこの手法の適用を行った。

実際においては,色々な形でコマ落し写真を使うことは,分析を目的としてランダムでなく起こる動作内容のつながりを記録するということである. この方法は動作研究中に何が起こったのかということについての議論をする余地のない方法である。

もっと最近のものとなると,V T R (ビデオテープレコーダー)を活用したもので,これは慶応大学の佐久間 章行によって開発されたものである。

本コラムは絶版となっている「IEハンドブック(サルベンティ編・日本能率協会訳・1986)」をアーカイブとして掲載するものです。このハンドブックの各章は多くの事例と理論を通して生産性向上に対するアイデアを提供するべく専門家によって執筆されています。基盤をなしているIEの考え方・原則はインダストリアル・エンジニアリングにかかわるすべてのひとに有用でしょう。

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